★★★★⭐︎⭐︎⭐︎ 世界最高のチーム / 心理的安全性の下に価値観の問いで気づきを促す

【ポイント】

1.心理的安全性とは「自分らしさを発揮しながらチームに参画できる」実感

2.能力のピラミッドL1:従順→勤勉→専門性→主体性→創造性→L6:情熱

3.メンバーのパフォーマンスに最も関係しているのはマネジャーの言動

4.優秀なマネジャーの特性 ①よいコーチ ②勢いづけてマイクロマネジメントしない ③メンバーの健康と成果に強い関心 ④生産的で成果主義 ⑤よき聞き手で活発にコミュニケーション ⑥キャリア形成を手助け ⑦はっきりしたビジョンと戦略 ⑧アドバイスできる専門的技術・知識

5.コーチの基本質問 GROW Goal: 望んでいること、目指していることは何か? Reality: 状況はどうか? Option: どうするのがよいか? Will: どうしていくか? 

6.生産性の高いチームの特性 ①心理的安全性 ②信頼性 ③構造が明瞭 ④意味を見出している ⑤社会に影響をもたらすと考えている

7.愚痴を要望に、気づきを促し建設的な選択肢を増やす。

8.よい雑談:人生を変える価値観ベース(>ファクトベース)の7つの質問 ①仕事を通じて何を得たいか ②なぜそれが必要か ③何を以ていい仕事をしたと言えるか ④なぜいまの仕事を選んだのか ⑤去年と今年の仕事はどんな風につながっているか ⑥一番の強みは何か ⑦どんなサポートがいま必要か

9.自己認識→開示→表現→実現→自己効力感

10.Whyはファクトベースだと非難的だが価値観ベースなら有効

11.人生で一番感謝していることは? 人生のターニングポイントは?

12.世界共通の変化 ①モノづくりから仕組みづくり ②利己主義から社会貢献 ③クローズドからオープン ④KPIからOKR ⑤ピラミッド型からツリー型 ⑥計画主義から学習主義 ⑦プレイングマネジャーからポートフォリオ(最適な組み合わせ)マネジャー ⑧鵜匠型から羊飼い型

13.共感のワーク:目を見て話す

14.モチベーションの構造 Purpose:意味があるのか? Mastery;新しいことを学べるのか? Autonomy:選択肢が増えるのか?

15.Situational Leadership: SkillとWillのマトリックス 委任する、励ます、手を取る、指揮する

 

【感想】

GoogleのTipsは各所で紹介されているが、本書のメインはマネジャーからの価値観ベースの質問にあるように思う。「チームの運営」という点では、これをベースにしつつ、より集団的・戦術的なフレームや、メンバーの段階に応じた別のアプローチのセットも必要だなぁとやりながら感じる。考えてみると西洋のアプローチは1 on 1がベースで、本当に「集団」という感覚は弱めなのかもしれない。

 

(星4以上が推奨ですが独断と偏見によることご承知おきください)